「.hiv」ドメインについて

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アフィリエイターはもちろんの事、最近ではライバルサイトとの差別化を図る為に、積極的に「新ドメイン」を利用するブロガーも増えてきましたね。

 

「新ドメイン」とは?

意欲的なブロガーさんであれば、新ドメインと呼ばれるものについては既にご存知かとは思いますが、「常に初心者の事を忘れない」のがワタクシの流儀ですので、少し文字数を稼がせて説明させて頂きます。

当然の事ながら皆さんのブログにも、

http://aaaaa.com/
http://www.bbbbb.net/

などのURL(uniform resource locator)が記述されていると思いますが、冒頭の「http:」の部分が通信方式を表す「プロトコル」と呼ばれるもので、次の「//」(ダブルスラッシュ)が階層(ディレクトリ)のトップである事を表しています。
そして、そのダブルスラッシュの次から、お馴染みの「.com」や「.net」までをドメイン(domain)と呼びます。

ここで注意して頂きたいのは、単に「ドメイン」と呼ぶ時は、本来であれば末尾の「.com」や「.net」だけでなく、それより前の「aaaaa.」や「www.bbbbb.」までを一括りにして指している筈ですが、インターネットが開通して20年もの時を経た今では、人による解釈の違い、あるいは表現上の慣習によって、末尾部分(トップレベル・ドメイン)だけを特に指してドメインと呼ぶ場合があります。

今回、お話するのは、この「トップレベル・ドメイン」(略してTLD)についての事なので、頭の中ではちゃんと区別しておいて下さい。

新TLDについて

今になってみれば大変窮屈な話であり、信じられないくらいですが、インターネットの開通当初はTLDと言えば「.jp」や「.uk」などの「国別TLD」と、国際機関を表す「.int」や非営利組織を表す「.org」、そして、世界中の誰でもが登録可能な共通のTLDとして「.com」と「.net」があるだけでした。

しかし、それではさすがに窮屈ですし、特に営利企業や個人事業主が当たり前のようにウェブサイトを持つようになった結果、強い要望が寄せられたのだと思いますが、2000年頃から「.info」や「.biz」といった新しいTLDが追加されるようになり、以降、数年おきに「新TLD」と呼ばれるものが増え続けています。

【参照】
「ドメインの種類」 一般社団法人 日本ネットワークインフォメーションセンター
https://www.nic.ad.jp/ja/dom/types.html

 

「.hiv」の何がスゴイのか?

さて、文字数を稼がせて頂いたので、いよいよ本題に入りたいと思いますww

ご多聞に漏れず、ワタクシも意識だけはムダに高いブロガーですので、ライバル達に差をつける為に「お名前.com」で定期的に新TLDをチェックして、「このドメインは目立ちそうだな…」などとブツブツ言いながら、サテライトブログ用の独自ドメインをアレやコレやと思案しているワケです。

新TLD

【新TLDの一例】

まぁ、中には年間298,000円(!)などという、とんでもなく高いTLDもあるみたいですが、平均すると約3千~6千円が、ここ数年で登場した新TLDの相場みたいです。

で、先日、このリストを眺めていて気がついたのですが・・・

なんと、「.hiv」というTLDが存在するではありませんか!?
しかも、その横にちゃんと「HIV・エイズ」という説明が加えられています。

はたして、医療機関や製薬業界からの要望があったのか、それともHIVに感染した患者が組織した団体からの訴求があったのか、ともあれ、これがシャレやジョークの類いではない事が、このリストの末尾に書かれた注意書きから読み取れます。

 

「.hiv」のドメイン登録料金のうち、US$125は寄付金として、HIV/AIDS関連プロジェクトに充てられます。

「なんて画期的なんだ!!」と、思わず叫んでしまいました。

1年間の登録料金24,800円の内、(1US$=110円計算で)13,750円が上述の寄付金に充てられる計算になります。

もちろん、「いやぁ、それはそれで素晴らしい事だとは思うけど…」と、少し訝った声が聞こえても無理はありません。
普通の個人が運営する普通の雑記ブログに、この「.hiv」というドメインを充てるのは非常に不自然ですし、下手をすれば、その運営者自身がHIVに感染しているかのような誤解を与えてしまう恐れがあります。

先述したように、このTLDに関してのみ言えば、やはり医療関係者や患者本人達、あるいはそれらの人達を本気になって支援する非営利団体が設けたウェブサイトに充てるのが、本来の使い方でしょう。

ですが、これは人々の「公共への意識の高まり」に対して、インターネットそのものを管理・運営する団体(この場合は「ICANN」)が具体的な仕組みを提供し始めた、まさに「芽生え」の段階に過ぎません。

例えば、既に設定と運用が成されている「.dog」の登録料金の一部が、同様に盲導犬の育成機関への寄付金として充当される可能性は、将来的に大いにあり得ます。
もしも、そうなれば、世界中の愛犬家たちが自分のブログやHPに「.dog」を充てるのには、何の抵抗も無いでしょう。

この機会に、私達が毎日のように覗いているインターネットの世界を通して、「公共への意識と取り組み」が高まっていく事を願います。

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Posted by 安井真守